| 分科会 要旨 |
| 分科会第一群 | 8月31日(土) |
| 【分科会第一群 第一会場】 | |||
| 耳鼻咽喉科疾患のリハビリテーション 司会のことば | |||
| 1)顔面神経麻痺のリハビリテーション(病的共同運動の予防) 2)めまい・平衡障害に対する平衡訓練 |
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| 【分科会第一群 第二会場】 | |||
| 耳鼻咽喉科領域の遺伝疾患と遺伝相談 司会のことば | |||
| 1)徳島大学医学部附属病院遺伝相談室の実際と問題点 2)遺伝性難聴と遺伝カウンセリング 3)口唇口蓋裂の遺伝相談 |
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| 【分科会第一群 第三会場】 | |||
| ――初歩から学ぶ補聴器講習―― 司会のことば | |||
| 1)補聴器の適合について 特に不適合なケース 2)補聴器の値段について 3) ハーフゲインを中心としたフィッティングについて 4)補聴器の故障の原因について |
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| 【分科会第一群 第四会場】 | |||
| 小児言語障害の見方 司会のことば | |||
| 1)小児言語障害の見方 | |||
| 【分科会第一群 第五会場】 | |||
| (職員対象講習会) 司会のことば | |||
| 職員のための聴力検査実習 | |||
| 分科会第二群 | |||
| 【分科会第二群 第一会場】 | |||
| 旅行医学 司会のことば | |||
| 1)旅行医学と旅行者感染症 2)航空機内の医療 |
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| 【分科会第二群 第二会場】 | |||
| 私の診療上の工夫 司会のことば | |||
| 1) めまい問診による内耳性障害、中枢性障害の鑑別について 2)日常診療で簡単に出来る細菌薬剤感受性検査 3)内視鏡を大いに活用しよう 4)耳鼻咽喉科疾患の診断と治療 ――忘れてはならない耳鼻咽喉科所見の観察―― 5)喉頭を中心に、画像ファイリング・外来小手術の工夫 6)比較的安価にできる画像ファイリングシステムについて 7)快適で効果的な医院をめざして |
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| 【分科会第二群 第三会場】 | |||
| ――歩進んだ補聴器講習―― 司会のことば | |||
| 1) アナログ補聴器とデジタル補聴器の違いについて 2) 不快レベル、快適レベルについて 3) 騒音処理のメカニズムについて 4) 言葉の明瞭度について ハーフゲインを超えるフィティングは可能か? |
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| 【分科会第二群 第四会場】 | |||
| 超音波断層検査 司会のことば | |||
| 1)頭頸部における超音波検査 | |||
| 【分科会第二群第五会場】 | |||
| (職員対象講習会) 司会のことば | |||
| 診療所における接遇 | |||
| 全体集会 要旨 | 9月1日(日) |
| 人類の誕生と未来を考える条件 ――天文学の立場から― | |||
(特定非営利活動法人 日本スペースガード協会 理事長) |
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| 何も無くて豊かな島の暮らし ―「南の知恵」を「北の文明」に− | |||
| 崎山克彦 (作家) | |||
| ヒトの設計図:ゲノムの謎解き | |||
| 清水信義 (慶應義塾大学医学部分子生物学教授) | |||
| めまい問診による内耳性障害、中枢性障害の鑑別について | 小野忠彦(さいたま市) | |
めまい診療において、発症部位の特定、特に内耳性病変、脳内病変の鑑別は重要である。これに対し高度の器械を駆使することが必要であるが、一部の先生を除いて耳鼻科診療所では、そのようなことは望めない。とすると、検査以前に問診による鑑別が重要となる。多忙な耳鼻科医にとって、問診によって簡単に局在診断できることを提案する。 |
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| 診療所における接遇(司会のことば) | 司会 | 西条秀明(板野郡) | |
職員を対象にして接遇の基本及び実際に診療所の外来で行なわれている医療サービスについて講演していただきます。講師の菅真紀子氏はホスピタリティーアドバイザーとして数多くの経験を積まれており職員の意識改革がはかれるものと期待しております。 |
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| ヒトの設計図:ゲノムの謎解き | 清水信義 (慶應義塾大学医学部分子生物学教授) | |
ゲノム(Genome)とは遺伝学でいう遺伝子(Gene)と染色体(Chromosome)を組み合わせて作った造語であり、すべての生き物の設計図を意味する。従って、ヒトゲノムといえばヒトの生命の設計図のことである。ゲノムの化学的実体は、細胞の核に存在する染色体の本体・DNA(デオキシリボ核酸)である。実際に、ヒトの細胞の核には22対の染色体、すなわち1番から22番までの常染色体、とX・Yという性を決定する染色体が存在する。 これら24種類の染色体DNAの全塩基数がヒトゲノムの情報量であり、30億塩基(3000Mb)と算定されている。ヒトゲノム30億塩基の情報からおよそ3万2千種類の遺伝子が最近同定された。それぞれの遺伝子からは特異的なタンパク質がつくられ、それら蛋白質の生理作用によって生命の営みが支えられている。この膨大な情報を担った46本のDNA分子が、その塩基配列を微妙に変えながら親から子へと代々伝えられるのであり、まさにゲノムDNAの塩基配列を解読することによって生命の設計図の謎解きができ、ひいてはヒトという生物をより深く理解するために必須の基盤が与えられる。ヒトゲノム計画は、その目指すゴール「ヒトゲノムの完全解明」がライフサイエンスとしてあまりにも壮大であったためアポロ計画に喩えられ、1991年に国際協力で開始された。その10年後、1999年12月に、我々は最初の成果として、22番染色体の塩基配列決定を完了し、少なくとも545個の遺伝子を発見した(1)。次いで、2000年5月には21番染色体の解読も完了し、225個の遺伝子の存在を報告した(2)。さらに、2001年2月にはいわゆるドラフトシーケンスを大雑把に解読して、32,000個の遺伝子を含む「ヒトゲノム概要版」を公表した(3)。現在、2003年の春を完全解読の新たなゴールとして、ヒトゲノムの解析は急ピッチで進められている。 これまで10年間のヒトゲノム解読の過程で、まさにゲノムテクノロジー(GT)というべきさまざまな新規技術や方法論が開発されている。それらは枚挙に暇はないが、GT革命の恩恵をうけて「ゲノム医科学」というべきライフサイエンスが生まれ育っており、それは医療の応用分野にも着実に浸透している。すでに病気の診断・治療・予防の方法に革命が起こりつつある。遺伝子の塩基配列に変化(突然変異)が起これば、タンパク質が全くできないかあるいは異常なタンパク質をつくるようになり、生理作用に狂いが生じてついには病気の原因となる。ところで、ヒトゲノムDNAの塩基配列は、基本的には人類共通であるがかなり個人差がある。特に1塩基が異なるタイプの個人差(SNP)は1,000塩基に1回くらいの高い頻度(0.1%)で検出される。SNPは各個人の薬剤感受性や罹病性の違いに関連しており、糖尿病、心疾患、喘息、癌などのいわゆる生活習慣病の発症には複数の遺 伝子のSNPの組合わせが関与していると考えられている。すでにDNAチップやDNAマイクロアレイという画期的な技術が開発され、何千何万という遺伝子の変異を一挙にまとめて研究・診断できるようになった。SNPは古くから体質と云われていたことに相当するため、オーダーメイド医療の開発などが期待されている。一方、ヒトゲノムにあるおよそ32,000個の遺伝子の中から新たな薬剤を開発するためのターゲットが多数抽出できることが明らかになっている。すなわち、すでに薬剤開発に利用されたタンパク質に似て非なるタンパク質を作り出す類似遺伝子(パラローグ)を選びだし、そのタンパク質の立体構造から新たな薬剤化合物をコンピュータでデザインしようとする「ゲノム創薬」が期待されている(4)。 21世紀はゲノムとITの時代と言われている。ヒトゲノムプロジェクトがスタートした10年前には、今日のようなコンピュータ、ハイテクマシン、オートメーションロボット、データベース、インターネットを使うという時代の到来は考えてもいなかった(5)。結局、ゲノム研究はそれらの進歩しつつある周辺の最先端技術、IT革命を取り込みながら、まったく新しい遺伝学・ライフサイエンスとして成長してきたといえるし、さらに21世紀の医療に革命を起こすであろうと期待されている(6)。しかし、夢の医療は一朝一夕には実現されない。地道な基礎研究開発が必須である。これから50年を予測してみると、おそらく、今から10年間にゲノム情報によるDNA診断が本格的に普及し始め、ゲノム創薬の使用が開始されるであろう。それと同時にゲノムにもとづく差別が問題視され、それを回避するための法律がいくつも施行されるであろう。20年後には、遺伝子と環境因子の関係が相当明らかになり、生活習慣病である糖尿病・高血圧などの治療薬が完成するかも知れないし、癌の遺伝子治療も画期的な効果を生んでいるかも知れない。さらに、ゲノム医科学によるオーダーメイド医療や予防医学の実現には30年はかかるであろう。もっと先にはヒト細胞の営みの実際をコンピュータシミュレーションできるようになるかも知れない。そして、21世紀の中頃には皮肉なことに、遺伝子医療への拒絶反応が生まれ反対運動が始まるような事態さえ生ずるかも知れない。 ヒトとチンパンジーは500万年前に共通の祖先から分岐したと言われている。両者の染色体はあまりにも酷似しているし、ゲノムのサイズや遺伝子の並びもほとんど同じである。 しかし、両者の塩基配列は1〜2%も違っている。ヒトの個人差は0.1%であるからこの違いは大きいし、実際には3,000万塩基の違いである。この程度の塩基配列の違いは小さすぎるという見解もあり、塩基配列の違いの中に、ヒトとチンパンジーの本質的な違いが発見されるかどうかについては意見が分かれている。昔からサルはヒトより毛が3本足りないと揶揄されてきた。我々は、最近、体毛の形成に関与する複数の遺伝子を発見した。ヒトとサルにおける体毛遺伝子の比較ゲノム学によって「人間とは何か」という疑問に迫ることができればと研究を進めている。 ヒトゲノム解読の本質は、われわれ人間の生命の設計図の謎解きという科学的探求であり、知的好奇心の究極のテーマである。人間はDNAの塩基配列に個人差をもつゆえに一人一人違うということの意味を改めて考え、生命の尊厳に関して新しい価値観をもつ努力もせねばならない(7)。 参考文献 1)International Human Genome Sequencing Consortium, Initial sequencing and analysis of the human genome, Nature 409:860-921 (2001) 2)Dunham, I., Shimizu, N. et al. The DNA sequence of human chromosome 22, Nature402:489-496 (1999);清水信義ら、ヒトゲノムプロジェクトの最前線:ヒト22番染色体から学んだこと、最新医学 6: 2−96(2000) 3) The chromosome 21 mapping and sequencing consortium; The DNA Sequence of Human Chromosome 21, Nature, 405:311-319 (2000) 4)清水信義、ヒトゲノム=生命の設計図を読む(岩波書店) 5)Minoshima, S., et al. Keio Mutation Database (KMDB) for Human Disease Gene Mutations, Nucl Acids Res., 28(1):364-368 (2000) WEBサイトのアドレス (http://www.dmb.med.keio.ac.jp) 6)清水信義、図説ヒトゲノムワールド(PHP研究所) 7)ゲノム塾ホームページ(http://www.genome-station.co.jp) |
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